Kyoto University Institute for the
Advanced Study of Human Biology

MENU

イベント

[開催報告] 第2回 ASHBi SignAC Workshop: Integrating Single-cell Analysis and Mathematics

2021-12-10

[開催報告] 第2回 ASHBi SignAC Workshop: Integrating Single-cell Analysis and Mathematics

2021年12月10日、日本国内外から総勢約250名の研究や及び学生にご参加いただき、第2回 ASHBi SignAC Workshop: Integrating Single-cell Analysis and Mathematicsをオンラインで開催いたしました。

2nd ASHBi SignAC Workshop Photo 1

シングルセル生物学の最新の動向を捉えるために、第2回ASHBi SignACワークショップを開催しました。今回のワークショップでは、特に、数学的な考え方が、どのようにシングルセル解析の現場に応用されているかに焦点を当てました。午前の部の基調講演として、Schiebinger博士に、最適輸送理論を応用して、単一細胞トランスクリプトームデータから細胞系譜推定をした彼の先駆的な研究についてお話しいただきました。

セッション1では、西山博士、武井博士、落合博士が、1細胞、1分子の分解能でゲノム制御を明らかにするための最先端技術について講演されました。セッション2では、まずHon先生がシングルセル・マルチオミクス解析について講演されました。次に、山西博士、井元博士から、高次元データから有用な情報を抽出するための独自の数学的手法を紹介いただきました。セッション3では、山本博士と鈴木博士から、最近のシングルセル技術を応用して、造血幹細胞の性質の理解や、癌細胞の性質解明にどのように取り組んでいるかを発表いただきました。最後に、夕方の基調講演として、Dumitrascu博士が、今後の技術的な展望も踏まえながら、いかにして多層的なデータを統合・解析していくべきなのか、数学的な考え方をもとに議論されました。

一連の講演から、分子生物学の発展と数学の発展とが互いに密接に結びつきながら、切磋琢磨苦してこの分野を推進していること様子が伺えました。今回のワークショップが参加者の皆様の今後の研究に有意義なものになりましたら幸いです。

概要

日時:
2021年12月10日(金) 9:00–18:00
会場:
Zoomオンラインミーティング*にて開催
*高速なネットワーク環境での接続を推奨します。
言語:
英語

対象者

研究者、学生

スケジュール

Opening Remarks

9:00-9:05 辻村 太郎 (ASHBi/京都大学)

基調講演 1 (座長: 平岡 裕章/ASHBi)

9:05-10:05 Geoffrey Schiebinger (University of British Columbia)
Towards a Mathematical Theory of Development
10:05–10:20 Meet the speaker
10:20–10:30 休憩

Session 1: Genome regulation by single-cell analysis (座長: 辻村 太郎/ASHBi)

10:30–11:00 西山 朋子 (名古屋大学)
Single-molecule approach for understanding genome architecture
11:00–11:30 武井 洋大 (California Institute of Technology)
Single-cell nuclear architecture across cell types by integrated spatial genomics
11:30–12:00 落合 博 (広島大学)
Genome-wide kinetic properties of transcriptional bursting revealed by single cell Analysis
12:00–12:15 Meet the speakers from Session 1
12:15–13:30 休憩

Session 2: Data science in single-cell analysis (Chair: 谷地村 敏明/ASHBi)

13:30–14:00 Chung Chau Hon (RIKEN IMS)
An atlas of transcribed cis-regulatory elements in human single-cells for understanding genetic predispositions to diseases
14:00–14:30 山西 芳裕 (九州工業大学)
Large-scale analysis of drug-induced transcriptome data by machine learning
14:30–15:00 井元 佑介 (ASHBi/京都大学)
Resolution of the curse of dimensionality in single-cell analysis
15:00–15:15 Meet the speakers from Session 2
15:15–15:30 休憩

Session 3: Applications with single-cell analysis (Chair: 山本 拓也/ASHBi)

15:30–16:00 山本 玲 (ASHBi/京都大学)
In vivo/in silico single-cell analysis of hematopoietic stem cells
16:00–16:30 鈴木 穣 (東京大学)
Application of the single cell and spatial transcriptome analyses for clinical cancer specimens
16:30–16:45 Meet the speakers from Session 3
16:45–17:00 休憩

基調講演 2 (座長: 斎藤 通紀/ASHBi)

17:00-18:00 Bianca Dumitrascu (Cambridge University)
Beyond multi-modal analysis: challenges and interpretability for single cell data

Closing Remarks

18:00-18:05 斎藤 通紀 (ASHBi/京都大学)

Social Interaction

18:05-19:00 Spatial Chatにて開催

申込

要事前登録

登録用フォーム (Google Form)
(2021年12月8日 締切 / 定員:450名)

注:プレゼンテーションに未公開のデータを含む場合があるため、秘密保持に同意できる方のみご登録をお願いします。

ご登録者へは、ワークショップの約1週間前にZoomリンクをご案内いたします。

主催

京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)
平岡 裕章、谷地村 敏明、山本 拓也、辻村 太郎、斎藤 通紀

お問合わせ

単一細胞ゲノム情報解析コア (SignAC)

ashbi-signac-workshop [*] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp [*]を@に変換下さい。