2021-02-19
2021年2月19日に、1st ASHBi SignAC Workshopがオンラインで開催されました。日本国内外から、総勢約220名の研究者及び学生が参加しました。
近年隆盛を極める単一細胞生物学の動向を幅広くキャッチアップするという趣旨で本ワークショップは開催されました。
セッション1では、一つ一つの細胞のから最大限のゲノム情報を抽出するためのチャレンジについて、九州大学の三浦博士、大川博士、ASHBiの村川博士の3名が講演しました。セッション2では、ASHBi辻村博士、理研BDR高橋博士、東京大学深谷博士が、特にゲノム染色体の核内での折り畳まれ方にスポットをあて、それがどのようにゲノムの機能に結びついているかについて議論しました。セッション3では、異分野融合的な単一細胞解析研究と題して、ASHBi中村博士、東京大学太田博士、早稲田大学坂内博士から、幅広いトピックについての講演がありました。最後に、カロリンスカ研究所のRickard Sandberg博士から、単一細胞トランクリプトーム解析の最新の動向、特に各mRNA分子の全長をとらえることで広がるフロンティアについて興味深い講演がありました。
どの講演も非常にエキサイティングで、まだまだこの研究分野が発展していくことを予感させました。長時間にわたるワークショップでしたが、常に多くの方が参加し、Q&Aのセッションも、Zoomのブレークアウトルームにおける各講演者との議論も、非常に白熱したものとなりました。Spatial chatを介した交流会も開催され、研究者同士の新たな結びつきのきっかけにもなったのではないかと思います。とても有意義なワークショップになりました。