募集中


大学院生・研究員を募集しています
なぜヒトは不安を感じると合理的な判断ができなくなるのか。そして、その神経回路をどうすれば安全に制御できるのか — 私たちはこの問いに、霊長類の神経回路を直接操作する因果的アプローチで挑んでいます。
私たちの研究
雨森グループでは、不安や葛藤が意思決定を歪めるメカニズムを、分子・回路・ネットワーク・臨床応用の4つのスケールで解明しています。
マカクザルの前帯状皮質(pACC)や線条体ストリオソームなどの標的領域に対し、微小電気刺激・光遺伝学・化学遺伝学で神経活動を因果的に操作し、接近回避葛藤課題やBalloon Risk Taskなどの行動パラダイムで意思決定の変化を定量的に解析しています。さらに、GWASとsnRNA-seqを統合して精神疾患リスク遺伝子が濃縮する細胞タイプを同定し、細胞種特異的な回路操作へと展開しています。
ネットワークレベルでは、EM-fMRI(電気刺激とfMRIの同時記録)を用いて、前帯状皮質・前島皮質・眼窩前頭皮質・線条体・扁桃体を含む「霊長類不安ネットワーク」の因果的マッピングに取り組んでいます。このような大規模ネットワークは霊長類にのみ存在し、げっ歯類モデルでは解明できません。
臨床応用に向けては、経頭蓋集束超音波刺激(tFUS)を用いた非侵襲的ニューロモジュレーションの研究を、AMED PRIMEの支援のもとで進めています。深部脳回路を安全かつ精密に制御する技術を確立し、不安障害やうつ病に対する回路ベースの新しい治療法の基盤を築くことを目指しています。
研究環境
京都大学WPI-ASHBi(ヒト生物学高等研究拠点)を拠点とし、AMED Brain/MINDS 2.0プログラムに参画しています。最先端の研究リソースにアクセスできる環境が整っています。
主な特徴:
・WPI拠点ならではの国際的な研究環境(セミナー・共同研究・英語でのコミュニケーション)
・京都大学医学部構内に位置し、霊長類研究に必要な設備が充実
・電気生理・fMRI・化学遺伝学・計算論など多様な手法を一つのラボで経験可能
・少人数制のため、PIから直接指導を受けられる
・発生生物学・ゲノミクス・数理科学など異分野の研究者との交流が日常的
採用情報
大学院生(修士課程・博士課程)
修士課程からの学生さんを特に歓迎します。情動・不安・意思決定の神経メカニズムに興味があり、最先端の霊長類神経科学で大きな問いに挑戦したい方は、ぜひご連絡ください。バックグラウンドは問いません(神経科学、生理学、工学、情報学、医学、心理学など幅広く歓迎します)。
当グループで博士課程を過ごした学生がどのような研究生活を送っているか、インタビュー記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
→ 学生インタビュー: 不安な感情が生まれるメカニズムを解明する(オ・ジョンミンさん)
ポスドク・研究員
神経科学、システム生物学、計算モデリングなど関連分野のバックグラウンドをお持ちの、意欲ある研究者を歓迎します。
技術補佐員
動物実験・データ解析等の技術補佐も随時募集しています。詳細はお問い合わせください。
メンバーの声
オ・ジョンミンさん(博士後期課程 → 2026年 Current Biology に筆頭著者として論文発表)は、DREADDs(化学遺伝学)を用いてマカクザルの腹側線条体-淡蒼球経路を操作し、不安条件下でのモチベーション制御メカニズムを明らかにしました。インタビューでは、接近-回避葛藤課題の仕組みや、研究を通じてうつ病の治療・予防に貢献したいという想いを語っています。
応募・お問い合わせ
研究に興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。見学や非公式な相談も随時受け付けています。お待ちしています!

