造血システムから生命現象を理解する

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造血システムは、『造血幹細胞』によって維持されています。その造血幹細胞は、”自己複製能”と”多分化能”という非常に特徴的な機能を有する細胞ですが、その本質的な解明は未だなされていません。マウス・サル・ヒトをモデルとして用い、最新の計測技術や計算機学を融合した学際的な研究を行い、その本質にせまることを目標としています。また造血幹細胞の本質を理解することにより、造血幹細胞機能の破綻による加齢や血液疾患の発症機序解明にも繋がると期待されます。近年、造血幹細胞の加齢や異常が血液疾患のみならず,一見、無関係とされている代謝性疾患や心血管障害にも関与していることが明らかになりつつあり、身体の中で起こっている様々な事象を『造血幹細胞』を通して視ることにより、血液だけにとどまらない様々な生命現象の理解に繋がると期待されています。

研究概要

論文・出版物

  • Yamamoto, R, and H Nakauchi “In vivo clonal analysis of aging hematopoietic stem cells” Mechanisms of Ageing and Development 192 (2020), 111378
  • Bouchareychas, L, P. Duong, S. Covarrubias, E. Alsop, T. A. Phu, A. Chung, M. Gomes, D. Wong, B. Meechoovet, A. Capili, R. Yamamoto, H. Nakauchi, M. McManus, Q. S. Carpenter, K. V. Keuren-Jensen, and R. L. Raffai. “Macrophage Exosomes Resolve Atherosclerosis by Regulating Hematopoiesis and Inflammation via MicroRNA Cargo.” Cell Reports, 32 (2020): 107881
  • Yamamoto, R*, A. C. Wilkinson*, and H. Nakauchi. “In-vivo and ex-vivo haematopoietic stem cell expansion.” Current Opinion in Hematology, 27 (2020): 273-78 (*Equal contribution)

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