2024.9.18
京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)斎藤通紀拠点長が、第29回(2024年)慶應医学賞を受賞いたしました。
慶應医学賞は世界の医学・生命科学の領域において医学を中心とした諸科学の発展に寄与する顕著、かつ独創的な研究業績を上げた研究者を顕彰することにより、世界の医学・生命科学の発展に寄与し、ひいては人類の幸福に貢献することを目指し、1994年に設立されました。歴代の受賞者の中から、これまで10名のノーベル賞受賞者を輩出しています。
斎藤拠点長は、生殖細胞発生の分子基盤を解明し、マウスにおいてiPS細胞から生殖細胞を試験管内で作成し、さらにマウス個体まで生育することに成功しました。現在はその知見をヒトの研究へと広げ、ヒトiPS細胞から生死や卵子の前段階の細胞を大量に作ること成功しました。このような、体細胞から受精卵を作るという医学・生物学における究極の課題への功績・挑戦が認められ、今回の受賞となりました。